猫が大好きで、よく遊んでもらいます^^
でも、ネコジャラシにとびついて遊んでくれる時と、まったく興味を示さないときがあります。
よく観察をしてみますと、
興味を示さないのは、たいてい食事の後で「おなかがいっぱい」になっているときでした。
一方で遊んでくれるのは、「おなかがすいて」いて狩猟本能のスイッチが入っているときでした。
じゃれて遊ぶというよりも野生に戻って爪を立てて襲いかかってくるときもあります。
なぜそのようなことになるのかというと、それには自律神経が関係しています。
自律神経は、内臓などを自律的にコントロールしている神経系です。
この自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」の2つのスイッチがあります。
交感神経は、主に興奮のスイッチです。
獲物を捕まえるために狩猟体制に入ったり、外敵と戦ったり逃げたりするための神経です。
一方で、副交感神経はリラックスのスイッチです。
食後や睡眠などで身体を休めたり回復させるための神経です。
猫が空腹のときには、「交感神経」にスイッチが入っているので、狩猟モードになって目の前のネコジャラシに反応します。
一方で、おなかがいっぱいになると「副交感神経」にスイッチが入るので、目の前のことに反応しづらくなります。
人間も同じで、交感神経が優位になると目の前のことに反応しやすくなります。
「もう一人の自分」が、今すぐ「あれをやれ」「これをやれ」と騒ぎだします。
バタバタと気ぜわしくなってから回りをしてしまうこともあるかもしれません。
一方で、副交感神経が優位だと、目の前のことに振り回されづらくなります。
いつ外敵が襲ってくるかわからない原始時代なら、自分の命を守るためにも緊張状態が続くこと、つまり、「交感神経が」優位であり続けることは大切でした。
しかし、現代社会ではよっぽどのことが無い限り命を落とすことはありません。
逆に、緊張状態が続くことは、むしろストレスとなり、それが慢性的になると身体に不調が現れます。
目の前で起きている事に囚われ、すぐに心を乱されて空回りをしてしまうというのは、私たちが人間という動物で、大自然の中で生活をしていた頃の名残りと言っていいでしょう。
幸い、私たちは意識的に深い呼吸をすることで、交感神経をOFFにして、副交感神経をONにすることができます。
「焦っているときに深呼吸」をして、自分を落ち着かせようとするときがありますよね。
でも、焦っているときに深呼吸をしようとしても、なかなかうまくできない人もいます。
自分が空回りしているなと思ったり、目の前のことに振り回されそうになっていることに気がついたら・・・
深呼吸をする前に、まず「自分の息づかい」を感じてみてください。
おそらく浅い呼吸になっていて、息苦しい状態になっていることでしょう。
胸や喉に何かが詰まっていて、深く息がすえない感覚の方もいるかもしれません。
自分の息づかいを感じるだけでも、自分自身のことを客観的にみることができるようになり、気持ちが少し落ち着いてきます。
十分に自分の息づかいを感じることができたら、深い呼吸ができるようになります。
だんだんと「もう一人の自分」の声が小さくなって、心が落ち着いてきて、本来の自分を取り戻しやすくなっていると思います。
なぜかバタバタしてしまうとき、
気ぜわしくなっているとき、
頑張っているのに認められなかったり、成果が出ないとき、
そんな自分を何とかしたい!
と思ったら、まずは自分の息づかいを感じるところから始めてみませんか?
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